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特集

私はニューヨークを中心に音楽活動をしていますが、2007年から「諏訪湖花火大会」で音楽プロデュースを務めさせていただいています。そして実は“メガネ”というキーワードでも信州と縁があるのです。メガネは2、3年前にアメリカで購入したものを持っていました。ところが2009年4月に諏訪で、初めて“目に合うメガネ”を作ってもらい、メガネ作りはギター作りに通じる職人の精神だと納得がいったのです。

頭痛がずいぶん軽くなりましたね。今やメガネは毎日の必需品に。

それまでは“老眼鏡”という言葉のイメージも手伝って、自分ではメガネを作る時期が来たと認めたくなかったんですね(笑)。アメリカでは“リーディンググラス”(読むためのメガネ)といいますよ。

ただ、目の疲れは感じていたので調べてもらうことにしたのです。すると検眼してくれた方(この道30年のベテラン眼鏡士)の的確な測定で、混合性乱視が発見されました。このレンズは境目がないでしょう?でも実は、乱視を含めて4つの機能が入っているのです。

私は自分のステージはもちろんですが、ジョー・サンプルやマイケル・フランクス、セルジオ・メンデスなどのツアーサポートや日本では福山雅治、CHEMISTRY、ケイコ・リー、小野リサなどのプロデュース、映画音楽のオーケストレーションや、「ダイエットコーク」ほかTVコマーシャルなど音楽活動も多種多様です。譜面を見つつ遠くへ指示を出したりしなければならないシーンもよくあるのですが、クリーンに見えて楽になりましたね。

そして何よりものすごく軽くて、本当に驚きました。フレームも、こんなに柔らかくて気持ちよくフィットします(10gでスポーツにも適した樹脂製の形状記憶フレーム)。今まで私は頭痛に悩まされていましたが、ずいぶん良くなりましたよ。

私は健康のために毎朝走っていますが、そのときも外さない。気がつくと、1日中心地よくかけている。今となっては、毎日このメガネを手放せなくなりましたね。


メガネはギター作りと同じことを実感。その精神が大切ですね。

メガネを作るときに私がとても感心したのは“眼鏡士”の方が、しっかり私に心を向けて、非常に親身になって問診、検眼をしてくださるということでした。妻も一緒にメガネを作ったのですが、待っている間に店内を見ていると私にだけではなく、他のお客さんすべてに同じ対応をしていましたね。

これはある意味、ギター作りと同じだと思いました。不自由を感じているお客様のストレスを軽減してカンファタブルに(心地よく)なるために、感性と経験による判断力と、持てる技術を注ぎ込む。そこには、人から人に伝える体温のようなものがあるというか、思いを実現させるために職人たちが経験と技を駆使して実現させる。だから、ただ作るだけではない。だれと作ったか、どういう考えが反映されているか、その過程と精神が大切なのです。

私はメガネ作りを通じて、ナガタさんのイデオロギー(精神性)に思いを深くしました。やはり創業から100年以上事業を継続させることの意味合いを、良くわかっているなぁと感じ入ったのです。この大量生産の時代に事業を広げることだけに走らず、あくまでベーシックな部分にこだわっている。

スイスにはパティック・フィリップスという腕時計メーカーがあります。その販売の精神は「ただ、あなたが時計を買うのではなく、あなたが買うことによって次代にこの精神と技術を受け継いでもらえる意味がある」というものです。この精神に通じるものがあると思います。

メガネの赤い色は私のラッキーカラーです。併せてデザインも気に入っていますし、周囲の音楽仲間も似合うといってくれますよ(カラーバリエーションはレンズ18色、フレーム24色からチョイス)。気に入ったいい物を持つということは、大切にするということでもありますね。


吉田次郎氏プロフィール

1958年、福岡生まれ。5歳でピアノ、6歳でクラシックギターを始める。1983年渡米し、翌年バークリー音楽院に入学。卒業と同時に同学院の講師を務める。90年からニューヨークでアーティストとしてのみならず、幅広い音楽界の人脈を活かしたプロデュースや曲のアレンジ、ジャンルを越えたセッション等で多彩な音楽性を発揮するなど、在米日本人アーティストとして異色な才能で精彩を放っている。

2000年発表のCD「イン・マイ・ライフ」が大ヒット。ギターメーカーのタカミネよりJIRO YOSHIDAシグネイチャーモデルが限定発売される。2003年には国連ニューヨーク本部から、日本人で2人目の国連WAFUNIF親善大使に任命される。アコースティック・エレクトリック等、あらゆる種類のギターを用い、クラシックからヒップホップまでジャンルを問わず、様々な演奏方法を使った幅広いステージは、エンターテイメント性にあふれている。ジャズにとどまらない幅広いファンも、その個性あふれた魅力的な世界に、心惹かれてやまない。

2009年より、サンヨー乾電池「エネループ」のイメージキャラクターとしてテレビCMに出演している。

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